ごあいさつ

がんという疾患は医学の進歩に伴い、不治の病から治癒可能な疾患となってきました。

しかしながら、現在でも死亡原因の1位ががんであることは変わりません。年間30万人を超える方ががんで亡くなっています。

がんには大きく4つの治療があります。手術療法・放射線療法・抗がん剤による化学療法。そして、緩和ケアです。その4つが治療早期からそれぞれの重きを変え、組み合わさって治療されます。手術は治療早期に重要な役割をします。抗がん剤は療養の期間の長期にわたって、重要な役割をします。放射線は必要な時々にその役割を果たします。

その中で緩和ケアは治療早期から重要度を様々に変えながら、全ての治療が不能になった後までがんの治療を底支えする大切な治療です。そして、終末期に近づけば近づくほどその重要性はどんどん増していきます。

緩和ケアは、それを受ける人々のQOLやQODを高めるための治療です。

Quality Of Life…(生活の質・人生の質・生命の質)

Quality Of Death…(死の質)

私たちはこの治療を受けるのに、自宅はこれ以上なく、適した場所だと考えています。 私たちは病気を抱えながら自宅で過ごすことの不安をできるだけ解消し、みなさまが家に帰りたいという希望をかなえるきっかけになれればと考えております。

在宅医療認定専門医・ 日本外科学会認定医
理事長 古賀 友之

スタッフ紹介

川村幸子(看護師長 緩和ケア認定看護師 公認心理師 上智大学グリーフケア研究所認定臨床傾聴士)

がんと診断されてからこれまで、患者さんもご家族の皆さんも、不安な日々を過ごされたことと思います。また、在宅医療への移行に伴い「これから、どうなるのだろう」「病院にはもう行けないのかしら」「急に具合が悪くなったらどうしよう」など、あらたな不安が生じておられるのではないでしょうか。

当院ではこれらの不安に対し、24時間365日チームで対応しております。

患者さんの体や心のつらさが和らぎ、ご自身が望んだ場所で安心して生活できるよう支援いたします。また患者さんと同様に、ご家族の皆さんもサポートもいたします。

岩本佳子(看護師)

病気を抱えながらも、ご自宅で過ごすことへの不安を安心へ変えるお手伝いをさせていただけたらと思います。ご本人はもとより、ご家族の言葉にならない「声」に耳を傾け、在宅療養を安心して過ごしていただけるよう支援させていただきます。

組山久美(看護師 緩和ケア認定看護師)

住み慣れた家で過ごしたいと思いながらも、どのようにしたら良いか不安を抱えてい らっしゃる方も多いのはないでしょうか。そんな時、いつでも相談できる、話を聴い てくれる人がいるだけで、心身ともに穏やかになることもあると思います。

住み慣れた家で穏やかに過ごすことが出来るようにお手伝いさせて頂きます。

幸村依香(看護師)

病気になっても、身体が思うように動かなくても、いつもの家で、いつもの家族と、いつもの時間を過ごせるよう、お手伝いしたいと思っております。よろしくお願いします。

川又美枝(看護師)

住み慣れたご自宅で過ごしたいという思いを大切にしながら、ご本人やご家族1人ひとりのお体や心など、様々な辛さに寄り添い、和らげられるよう支援いたします。

上原希代子(看護師)

「家に帰りたいけど…」「具合が悪くなったらと思うと心配」「動けないから無理でしょう?」「家族が大変だから」…。病院で働いていた時、患者さんやご家族からのこのような声をたくさん聞きました。
実際に在宅緩和ケアの現場で働いてみて、地域の様々な職種同士の連携とチームの力で、病気を抱えながら家で生活することは決して無理なことではないのだと強く感じています。
住み慣れた家で安心してその人らしく過ごせるように、チームの一員として患者さんとご家族を支え、お手伝いしていきたいです。

  

神林久美子 (看護師)

ご自宅でどのように過ごしたいですか?
患者さま、そしてご家族の想いに寄り添い大切な時間を一緒に過ごすことを許される存在でありたいと思います。今の困りごとや心配なことを教えてください。一緒に考えさせてください。

もち原弘樹(薬剤師 緩和薬物療法認定薬剤師・外来がん治療認定薬剤師)

薬剤師は、医師がどんな薬を選び、患者さんやその家族がそれをどう使うかを支えます。症状に応じた科学的な根拠だけでは無く、生活習慣や過ごす場所、実際に薬を扱う方のことなど、療養の場にも配慮してお薬を検討します。また、お薬に対する抵抗感や過去の治療歴での嫌な思い、これからの過ごし方などの患者さん本人の”想い”も大切にします。在宅緩和ケアチームの一人として、様々な視点を患者さんのより良い在宅療養生活に還元できるよう、お手伝いしたいと思います。

西尾玲子(理学療法士 認定訪問療法士)

リハビリテーション=機能回復訓練ととらえられることも多いですが、「リハビリテーション」という言葉には広い意味があります。「リハビリテーション」はre(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)から成り立っています。つまり、単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要で、そのために行われるすべての活動がリハビリテーションだと言われています。
のぞみの花クリニックでは在宅緩和ケアに力を入れており、リハビリスタッフも在宅緩和ケアチームの一員として関わっています。機能訓練や筋力トレーニングに加え、体力に沿った動作方法・介助方法、環境調整のアドバイスなどを行っています。

二橋千鶴 (ソーシャルワーカー)

自宅で過ごすにあたり、医療や介護だけでは解決できない問題もたくさんあります。「一人暮らしだけど、自宅で最期まで過ごしたい」「病気の親を持つ子供のケアをどうしたら?」「病気があるけど旅行に行きたい」など、そんな時に一緒に考えるのがソーシャルワーカーの役割です。訪問診療を使う際の窓口でもあります。いつでも、お気軽にお声掛けください。

鈴木志保 髙橋祐子 (医療事務)

医療事務は主に医療・介護の診療報酬請求業務を行っております。患者様ご家族様に、安心して療養していただけるよう丁寧な事務処理を日々心がけています。医療・介護費用の件など、ご質問がありましたらお声かけください。